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面白い作文の書き方

あらかじめお断りしておきます。
面白いという中身には、

  • 興味深くて面白い
  • くだらなくて面白い
  • 意外で面白い

があります。 
以下の文章は、それを私なりにミックスして、新しい面白さを追求したものです。
 一読して、お気に触るようでしたら、読まないことをお薦めします。 
その人には、ごめんなさい。


面白い作文の書き方


面白い作文の書き方(1)
作文嫌いな子の作り方。(1)

作文の嫌いな子供は多い。
原因として考えられるのは。
何を書いていいか分からない。
書き方が分からない。
面倒くさい。
先生が嫌いだ。
先生の顔がかまきりに似ている。
漢字が書けない。
字が下手だ。
ピーマンが嫌いだ。
たまねぎも嫌いだ。
などなど、挙げたらきりがない。
次に、作文嫌いについて更に掘り下げてみると。

面白い作文の書き方(2)
作文嫌いな子の作り方(2)

さらに、作文嫌いの根は深く、間接的な原因まで挙げると、

・ 先生が作文嫌いだ。
・ 親も作文が嫌いだ。
・ 校長先生も作文が嫌いだ。
・ AKB48も作文が嫌いだ。
・ 私も作文が嫌いだ。

など、世の中にかなり浸透していることが分かる。
要するに社会問題のひとつと言っていいほどなのだ。
つまり、作文の好きな人を探すのは容易な事ではないのだ。
次回以降、作文嫌いについて、社会的、歴史的な背景にまで立ち入って
考察する。

面白い作文の書き方(3)

作文嫌いな子の作り方(3)

およそ、人生50年も生きてきて作文が好きだなどという人に出会ったことがない。
作家といわれる人でさえ、作文を書くのが好きだったなどという話は、聞いたことがない。
ただし、これまで作家といわれる人にあったことはない。

ここで、一言断っておくが、
この文章は、あくまでも面白い作文の書き方を私流に解説しようとしたもので、
社会現象のニュース解説を始めようとしているわけではない。
ただ、面白い作文を書くにあたり、その本質を探る必要を感じて、
現状とその分析を試みているだけである。
もう少しご辛抱願いたい。

三谷幸喜さんがこの中で、「笑える文章の書き方」について書いてます。

面白い作文の書き方(4)
作文嫌いな子の作り方(4)

結局、子供たちを取り巻く、環境が作文への興味を奪ってきたのではないかと思う。
だいだい、野球好きの両親からは、野球好きの子が育ち、音楽家の両親からはかなりの確率で
音楽家が生まれ、政治家の子は、ものすごい確率で政治家になる。
それどころか、昨今はお坊さんの子のうち一人は、必ずお坊さんになり、
お医者さんの子供は、産まれたときから医者になることが運命付けられる。
いわゆる世襲制である。

いったいいつからこんなことになったのだろう。たしか、身分制度のあった江戸時代は、農民の子は農民武士の子は武士、犬の子は犬だったと思うが、
明治になり身分制度が廃止されてからは、職業選択の自由が確立したと思っていた。

つまり、作文の好き嫌いについては世襲制が浸透しているのではないかということである。
自分の親兄弟、学校の先生、そのたタモリ、シンゴ、さんま、ヤモリ、サンショウウオなど、
作文嫌いな人に囲まれた環境では、作文に対する興味も好意も育たないのではないか。
ということだ。

では、どうしたら作文嫌いをなくして、面白い作文が書けるようになるか。
環境に頼れない以上、自分で工夫するしかない。

面白い作文の書き方(5)
(5)
なぜ、作文を書く作業が面白くないかというと、ひとつには書く事だけを目標にしているからです。

誰かが、自分の作文を読むとして、その最初の一行を読んだ時の顔を思い浮かべてください。
何だろう?とか、何これ?とか思う時の顔をまず想像する。

お笑い芸人は、ネタと作るとき、どう考えてネタをつくりますか。
必ずお客さんお顔を思い浮かべるでしょう。
そして、いいネタが浮かんだとき、これはきっとお客さんにうけるだろう。とイメージを描くはずです。
それでも、外れることはあると思いますが。

少なくとも、そのネタが浮かんだ時、お客さんの顔を思い描いて、自分も楽しくなるはずです。

別に作文を書くとき、読者におもねることを進めているのでは、ありません。
まず、自分が楽しいと思わなければ、面白い作文はかけないといいうことです。

面白い作文の書き方(6)
(6)

人は、意外だと思うことに反応します。興味を惹きつけられます。
そのことを意識して書き出しを書きます。

そして次に、自分の世界へ引き込むために、できるだけ読む人にイメージが浮かぶような
表現で記述します。
イメージが浮かぶというのが大事です。
最後に、自分の気持ちや感想を述べて締めくくる。
なんだか、音楽のコード進行ににています。
イントロで人を惹きつけて、もっと聴いてみたいと思わせ、サビで唸らせ、最後に心地よい
余韻で終わる。
多分、そういう展開が人がもっとも受け入れやすい構成なのだからだと思います。
次回以降、具体的な方法について順を追って書いてみたいとおもいます。

面白い作文の書き方(7)
作文の実際

ここから、私が独断と偏見で考えた面白い作文の書き方について書きたいと思います。
小論文ではなく、生活作文です。
取り上げる内容を、順序を無視して列挙すると、
・書き出しの工夫 ・書き出さない工夫 ・吐き出しの工夫 ・ダメだしの工夫 ・揚げだし豆腐の工夫
・擬音、擬態を効果的に使う ・祇園を効果的に使う ・イオンを効果的に使う
・会話を効果的に使う ・貝柱を効果的に使う
・感情を表すことばを使わないで感情を表す ・勘定を払わす言葉を使って逃げる
・修辞技法をつかう ・囚人の技法を使ってごまかす
・文を長くするテクニック ・糞を長持ちさせるテクニック ・糞を長く我慢するテクニック
・1文を短くするテクニック ・1時間を短くするテクニック 
・臨場感のある書き方をする ・臨終感のある描き方をする
・文章の終わり方の工夫 ・文相のやめ方の工夫

以上全部取り上げて、説明するつもりでしたが、時間の関係で、
このうちの書きやすいものだけ選んで書くことにした。
ちょっとふざけてると不愉快に思われる方もいると思いますが、
その通りなのでお許し願いたい。

面白い作文の書き方(8)
実践編(1) 書き出しの工夫(1)

書き出しは、言ってみればキャッチコピーです。
読んだ人に、「おやっ。」とか「一体何事?」と思わせれば成功です。
例えば、”「すっげえー頭にきた。」と思わず道端の石ころを思いっきりけった。”
”「超ラッキー」と思わず叫んでしまった。”
など、会話調で始めると、興味を引きやすくなります。

面白い作文の書き方(9)
実践(2) 書き出しの工夫(2)

どんな書き出しがうけるかなと、読み手の顔を浮かべながら
アイディアを出すと、思わずニンマリして楽しいものです。

面白い作文を書くには、まず自分が楽しまないといけません。

いくつかテーマを決め、それについて書き出しの文ばかりを書く練習をすると
だんだん面白い書き出しがエスカレートしてきて、きわどいものも出てきますが、
感覚が麻痺してくるので、いままでの常識にとらわれなくなります。

ただ、どこかで歯止めをかけないと、「ピーっ」とダメだしが出そうなのを
書く人もいるので、要注意です。

テーマとしては、
 運動会  うんどうかい?  遠足  短足  纏足  豚足  蛇足  買い物  痒い~もの

など、どんな題でもかけるようにしておくと 自信がわいてきます。
故井上ひさし氏の文章を自分はとても気に入ってます。。

面白い作文の書き方(10)
実践(3) 具体的に描写する(1)

書き出しの次は、リアルにビデオを見ているように書く練習です。

例えば、
  ”Aくんは机のボールを投げた。” という文を自分でイメージを膨らませて3行くらいの文に
伸ばす練習です。

 こんな感じです。
  ”A君はいかにも古そうな木でできたの机の上にあった、どこかで拾ってきたような薄汚いテニスボールを
   グローブのような右手に持って、思い切り、うらみでも晴らすかのような顔をして、真上に投げ上げた。”

 ふざけてるとお思いでしょうが、ふざけたほうが面白いんです。乗ってくるんです。
これは、あくまでも練習なので、できるだけたくさんの修飾語を使うように指導しまs。

面白い作文の書き方(11)
小・中学生が作文を書くときに、かけている視点は
自分が楽しむということではないでしょうか。
だいたい書いていて、面白くないものを人が読んで面白いはずがない。
だから、楽しみながら書く。
それは、アイデアを常識的なことにとらわれず、なんでもかんでも出すことだ。
例えば、前回の簡単な文章に修飾語をつける練習だが、
”名詞や動詞に徹底的に知っている限りの修飾語を、できるだけ詳しく面白くつける”
のは、やってみると子供は乗ってくる。

実際の作文では、言葉を選ぶ必要があるが、まずはいろんな言葉を使ってみることから
アイデアが膨らものだ。

面白い作文の書き方(12)
小学生生活作文の書き方

前回は文章に修飾語をつけておもいきり長くする練習でしたが、今回はその反対、
短くする練習です

(例文)
私は、昨日お母さんと一緒に、駅前にあるスーパーにカレーに入れる材料のジャガイモとニンジンを午後4時
ころ自転車で買い物に行こうと思ったら、友達が野球に行こうと誘いに来たので、どうしようかと迷ったが
、結局お母さんとの約束を優先して買い物に行った。

この文を次の3つの条件にしたがって短くしていきます。
① 10字以内にまとめる。  (主語と述語を選ぶ練習です。)
② 20字以内にまとめる。  (その次に重要なものを付け加える練習です。)
③ 30字以内にまとめる。  (自分が重要だと思うものを選んでコンパクトにまとめる練習です。)

まとめ方は人によって多少違っても構いません。 考えることが練習です。

文章の構造をつかむ練習に以下のような教材もあります。

面白い作文の書き方(13)
前回、長い文章を短くする練習をしましたが、
文章の要点をつかむ練習です。

伝えたいことの、優先順位を意識して文章をまとめる。
一番重要な”主語”と”述語”を常に意識する。
読み手に伝えたいことを分かりやすく伝えるには何が重要かを練習します。
なんとなく、書いた文章を3段階に分けることで、伝えたいことの優先順位を
意識させます。

書く前にマインドマップで、書くことを整理する際、マインドマップはとても有効です。

面白い作文の書き方(14)
小学生生活作文の書き方

前回、面白い作文をかくには、書く事が面白くなくてはダメだと言いましたが、
面白いという要素はとても大事だと思います。
いわゆるお笑いや、下品なネタで面白くすることをすぐに考える単細胞がいますが、
小学生の場合、正直にリアルに書くだけで十分面白い文章がかける場合が多いです。
会話をそのまま、なんの脚色も入れずに言葉を気取らずに書くだけで、臨場感がまして、
すごく身近に感じられ思わず吹き出してまします。

面白い作文の書き方(15)
擬音語・擬態語を使う(1)

擬音語(擬声語)
動物の音声や物体の音響を言語音によって表した語。「わんわん」「ざあざあ」「がらがら」の類。なお、広義には擬態語を含めていうことがある。

擬態語
事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した語。「つるつる」「じろじろ」「こっそり」など。なお、広義の擬声語には、擬態語が含まれることがある。

おそらく擬音語・擬態語のついて詳細に研究しようとして、途中でやめた人は多くないと思う。
たぶん、私ぐらいかもしれない。

また、擬音語研究家なる人もあまり聞いたことがないし(ただし、祇園研究家はいるかもしれない。)、
擬音コンサルタントなる職業も聞いたことがないから
私が、初めてかもしれない。(この種の職業は自分が名乗れば、成立するものだ。だから今から名乗ることにする。ただし、検定制度や国家資格となったら、すぐに廃業することにする。)

擬音はどうやって成立するか。これは、多くに人が常に疑問に持たない命題だろう。
早い話がどうでもいいのだ。
なぜなら、その音を聞いたときに感じたままに、自分の一番近いと思う言葉に置き換えたのが擬音語だからだ。

文章は時には、お金を生むツールにもなるらしい。この本はおもしろい。

面白い作文の書き方(16)
擬音語・擬態語を使う(2)

調べてみると(絵本、小学生の教科書をそれぞれ1冊ずつ)擬音語を使った表現は多い。
例えば、犬の鳴き声は、わん、わん、 ワン、ワン、 や ワウン、ワウン などだ。
どうしてこんなに表現が豊かなのかといえば、人によって感じ方が違うからだ。
本当に犬が、ワン、ワンといっているのか犬に聞いてみたいが、たぶんワン、ワンといってごまかされるだろう。
だから、犬が本当のところどう言おうとしているのかは分からない。
おそらく、誰か犬と中のいい人が、勝手に犬の意を汲んだつもりでそういったら、それが広まったのであろう。
もし、犬はワンワンだという先入観を持たないで、冷静に聞いてみると人によって違って聞こえてくると思う。
それは、人がどう伝えたいかと思うこととも大きくかかわってくることだと思う。

だから、バウ、バウと表現する人もいるし(欧米ではそうだろう)、ウォン、ウォン、ドール、ドール、
エン、エン、ポンド、ポンド、マルク、マルク、と感じる人もいるかもしれない。
重要なことは、それをどう表現しようと自由なことだ。
これは、絵画と合い通じるものがあるように思う。

それに関しては、次回。

文章の魔力とでもいうんでしょうか。この本は。

作文を面白くする(17) 作文を面白くする (16)
前回、擬音語はその人の感じたままを言葉に置き換える表現と言ったが、

そう考えると芸術に近いとさえ思えてくる。
勝手に絵画について解釈すれば、たぶん絵画も”自分が感じたままを、自分の意図に従って表現し、
それぞれの感じた世界を画布に表出する。”ものだ。
同じものを描いても人によって全然違うこともありうる。
その感じたことを文字で表現したので文学で、音符で表現したのが音楽だ。

小説や詩、短歌や俳句、交響曲や協奏曲、などなど。
だとすれば、擬音語も同程度にひとつの世界を描き出すものとして評価できるのではないかと勝手に思う。
ビールのジョッキに文章で気持ちをこめると、相乗効果でおいしくなる。という説もある。(私説)

作文を面白くする(18)
俳句の5・7・5ならぬ、3・3、あるいは2・2でさえ擬音語なら感情を表現できる。
これは、ある意味俳句以上にシンプルにひとつの世界を描き出す芸術といえるのではないだろうか。
例えば、犬が食べ物がほしいなら、ウォン、ウォン(want)、散歩したいなら、ウォウ、ウォウ(walk)など。
擬音語で日本語と英語を掛けるなんて、バイリンガルの犬ならたやすいことだろう。
いや、擬音語を作るのは、人間だから英語に堪能なこれからの世代のひとなら、普通のことになるかもしれない。

誰か止めてくれないと、どんどんエスカレートして、擬音語は究極の抽象言語だというところまで行きそうなので、この辺で作文にもどそう。
私のように、きちんとして文章を書くのが苦手な人は、DSで基本を鍛えるのもいいかもね。

作文を面白くする(19)
作文は擬音語を効果的に使うと、臨場感が出て面白くなる。
このテーマでしばらく話を進めてきたが、具体例を示してみる。

  元の文章 : 買い物カゴを取って店に入ると、今届いたばかりと思われるような新鮮な野菜が
         所狭しと棚に並んでいた。

  擬音を使った文章:
         サッと買い物かごを右手で取って、ズンズン店に入って行くと、棚からポロリと今にも落ち         そうに、ギッシリ野菜が並んでいた。
とまあこんな風にずいぶんと印象が変わってくる。
この例は無理やりつけた感がなくもないが、とにかく印象が変わるということは、お分かりいただけたと思う。
特に、小学生の生活作文では、普通では考えられないような面白い擬音が出てくるので楽しい。
作文を面白くする(20)
修辞技法を効果的に使う

”今回は特に比喩を効果的に使う”を取り上げます。
比喩とはたとえですから普段だれでも極普通に使っていると思う。
これを極普通でなく使うと作文が面白くなる。
例  元の文:  がっかりした表情をした。

   比喩を使った文:  ラーメン屋で、ラーメンを食べてから最後の一切れ食べようと思って残しておいた
             餃子が、テーブルに落ちて、それを隣の人に見られたような表情をした。
   元の文:  うれしそうな表情をした。
    比喩を使った文:  お金がなくて落ち込んでいたときに、道端で千円を見つけ、周りをみまわした             ら誰もいないと分かったときの表情をした。
これは、ちょっと極端ですが、例えばこんな感じです。

作文を面白くする(21)
書くことを楽しむ
たいていの小中学生は作文を書くのがきらいだ。
わたしも、当然ながらきらいだった。
なぜ嫌いかというと、面白くなく面倒だからだ。
しかし、子供たちにとって将来文章を書く必要は無限に存在する。
だから、その練習をすることは、とても意義のあることだと思う。
だったら、文章を書くのが面白いという工夫をすればいい。
どんなことでも、ちょっとした工夫で面白くなるものだ。
まず、好きになればどんなことでも上達するものだ。
だから、好きになる工夫をすればいい。
それが、この作文を意面白くするという企画のコンセプトだ。

作文に疲れたら、仮眠しましょう。

作文を面白くする(22)
人を感動させる作文なんてなかなか書けるものではない。
なぜならば、自分が苦しくて辛い目に会わなくてはならないからだ。
作文を書くのに、自分からすすんで犬にかまれたり、交通事故に会ったりする人はいないだろう。
それと同程度に感動させる作文を書くことは、むずかしい。
確率にしておよそ23,4%だ。
これは、期せずして地軸の傾きと一致している。
ここに自然の摂理の偉大さを感じざるをえない。
それに比べると面白い作文を書くことは、はるかに容易だ。

簡単に手に入る”感動”です。
作文を楽しむ(23)
会話を効果的に使う

作文は会話表現を入れると格段に面白くなる。
もし、面白くなかったらその作文は中断したほうがいいだろう。
とにかく、会話は作文を面白くするかなり重要なファクターだ。
「あの~、ちょっとうかがいたいんですが。」
「はい。」
「この携帯壊れていると思うんですが。」
「私もそう思います。」
「どうして分かるんですか。」
「お客様の気持ちを大切にしろと店長に言われているものですから。」
たったこれだけの会話だが、すぐにイメージが湧いてきて徐々に情景が鮮明になっていくと思う。
会話は生のままいれてもいいし、自分の意図に沿って多少アレンジしてもいい。

作文に臨場感を持たせるのに欠かせない。

作文を面白くする(24)
会話を入れることは、下手な感情表現よりずっとわかり易い。

ただ、地の部分があらわになることもあるので、差しさわりのある場合は
少し手直しする。
前述のとおり書き出しの表現でも会話が極めて有効であることはいうまでもない。

「おいっ、こらっ何してるんだ。」
僕たちは顔を見合わせた。何が起こったのかとっさには分からなかった。
このように、刺激的な会話を入れることで、雰囲気を一変することもできるし、
単調になった文の起爆剤として使うこともできる。
作文を面白くする (27) 最終章

いままで、作文を面白くする方法をいろいろと書いてきたが、
そろそろネタが切れてきたのでまとめに入ることにします。
もともとこのブログは、私が小学生に作文指導するときの手順を整理してまとめておこうと思って
書き始めたのだが、なんだかだんだん整理がつかなくなってきた気がする。

面白い作文を、ことさらに書こうなんて邪道だとお叱りの向きもあろうかと思うが、
文章を書くのが苦手で嫌いだという声があまりにも多いという現実を考えると、
邪道でも何でも、北海道でも、まず書くことを面白いと思ってもらう方が先決かと思う。
読まれることを意識して、読者のの笑顔を想像しながら書くだけでも楽しい、と思う。

作文指導の最後は、全体の構成です。

感情を表す形容詞を使わないで感情を表現する具体例


  うれしい: 
       思わず万歳をしてしまった。
       握ったこぶしを空高く突き上げた。
       ゆるんだほおを人に見られるのが恥ずかしくて顔を上げることができなかった。
       未知行く人に知り合いでもないのに大声で挨拶してしまった。

  かなしい:
       口が鉛のように重くなりさよならも言えなかった。
       涙をこらえるのに笑顔を作るしかなかった。

  頭にきた:
       そばにあった石ころを思い切り蹴飛ばした。
       今まで大切にしてきた日記帳を破ろうとする自分を抑えることができなかった。
       もう二度と彼とは口をきかないと心の中で誓った。

 など、その都度状況や場面に応じて材料を選んで、その時にとった行動を通して感情を表現する。
こうすると、文章が豊かになるように見える。

作文を面白くする次の一手は、”感情を表す形容詞を使わずに感情を表現する”です。
詩歌や小説も感情表現は、作者のオリジナリティーを発揮する最大の見せ場です。
いろんな表現が使われます。
思わず、うなってしまうような表現もたくさんあります。
ここのところは、ある意味作文の肝でしょう。
なのに、多くの人は、安易に感情を表す形容詞を頻繁に使います。
”うれしかった”とか”悲しかった”とか”楽しかった”とかです。
なんとも味気ないものです。 もちっと他の言い方はないのかと思わずいいたくなります。
そこで、その練習をさせます。
たとえば、「うれしい」という言葉を使わないで、うれしいということを人に伝えたいと思います。
どんな表現で伝えたらいいでしょう。 と問いかけます。
すると、・・・・・

渡辺陽一さんの語り口は独特で童話とマッチすると、不思議な世界が生まれます。
体験するの価値がありますよ。

作文を面白くする(28) 最終章

1 文章は言いたいことがあるから書く。

2 しかもそれを不特定多数の人を読んでもらう。

ことを前提に書くのだから、
会話のように身振り手振りや表情、声のトーンのように
たくさんの伝達手段が使えるわけではないので、
わかりやすくするために論理的な構造も当然必要になってくる。
基本的には、

・言いたいこと(伝えたいこと)
・具体例(行動や会話)
・結論(感想や感動)

の3つを意識して構成を練る。
小論文とは違うので、伝えたいことを会話や具体的な行動、場面設定を通して
展開していけばいいことになる。
大きな流れを作ったあとで、その場その場に今までのテクニック(書き出しの工夫、擬音、会話、体言止め、文を短くしたり、長くしたり・・・)

を散りばめていく。

その時に特に重要なのが、文房具だ。 文房具によって書くエネルギーの出方が違ってくるので、
これは、こころして選定しなくては、ならない。
シャープ選びには、細心の注意が必要だ。
芯の先の丸まったシャープでは、人の心にグサッと突き刺さるような鋭い文章は書けないから、
常に芯先は細く尖っている必要がある。
そのニーズにぴったりの筆記具を最近(正確に言うと、2010年の10月25日、午後8時15分)
知った。
なぜ知ったかというと、生徒が持っていたからだ。
これみよがしに、「最近クルトガじゃないと、書く気しないんだよね。」
と、ぬかしやがった。
すると、隣にいた生徒は「おれ2本持ってるぜ。」
私なんか、クルトガなんて全然しらなかった。
 トンガ王国のクルマかな? なんて一瞬思ったくらいだ。
そこで、借りて使ってみると、なんと芯の先が回るではないか。
「こりゃいい。 すぐれもんだ。」と思わず叫んでしまった。
「こんのものが、トンガ王国では使われているんだ。」
「トンガ王国って何?」

オヤジギャグは、またしても不発だった。

でも、クルトガはなかなかすぐレモンです。(コンピュータが、ギャグッてしまった。)

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