数学の勉強の仕方 (1)
数学の勉強の仕方 (1)
(1)”条件を押さえる”
「どうして数学なんか勉強するの。計算だったら小学校で習っただけで
十分でしょう。」
「方程式も関数も社会にでたら、一切使わないし何の役にも立たないでしょう。」
こんな質問をよく投げかけられます。
定番の答えは、
”将来どんな分野に進むか分からない。
だからいろんなことを学んで選択肢を広げておくことが大切だ。”
とか、
”社会人の教養としていろんなことを知っておくことは、
人間関係を円滑にする上でも大事だ。”
だどでしょうか。
どちらも一理ありと思いますが、私の考えは
「数学は論理的思考の訓練だ」です。
物事を論理的に考えて対処していくことは、とても大切なことだし、
気づかないで誰でもやっていることだと思います。
大学入試で、法学部や医学部では数学が重視されています。
しかし、聞くところによると、法律の世界でも医学の世界でも、関数も方程式も使わないそうです。
では、なぜ数学が重要視されているかといえば、
法に照らし、条件と事実を材料に論理を積み上げていく過程が正に論理的思考だからです。
医学においても、見た目の症状や問診、過去の病歴から病名を特定し、治療法を組み立てる過程が論理的思考だからです。
論理は、法律や医学だけでなく、ビジネスでもものつくりでも、ありとあらゆるところに使われています。
どんなことでも、何かをやろうとすれば、条件や制約があります。
また、目標を達成しよいうとすれば、そのための方法を構築しなくてはなりません。
その過程で論理的思考が力を発揮します。
数学はその論理的思考を駆使して解法を導く学問です。