成績の上がる勉強の仕方 総論(2)
成績の上がる勉強の仕方 総論(2)
2 総論(2)
さて、やる気を起こし維持するための工夫とは一体何でしょう。
人はいろんな場面でいろんなことを思います。
でも、それは長続きしません。
次から次へといろんな情報が入ってきて上書きされ、忘れてしまうからです。
いえ、忘れてしまうというより、見えなくなってしまうと言った方がいいかも知れません。
もともと脳は、次から次へと入ってくる情報を忘れるようにプログラムされているそうです。
もし、5感から入ってくるあらゆる情報が消えずに蓄積されたら、
すぐに記憶容量の限界を超えて制御不能になり、幻覚を見たり精神錯乱の状態になるそうです。
ただし、生命に関わるような情報は、一度経験しただけで忘れないようになります。
生物にとって何よりも大切なことは、生命を維持することだからです。
そういう情報は“生命の維持にとって重要である”と脳の海馬が判断し、
長期記憶の領域へ送り込みます。
だから、それ以外の情報は基本的に忘れてしまうのです。
では行動を起こすための“思い”をより強くして維持するにはどうしたらいいのか。
人により、いろんな方法と工夫があると思いますが、そのうちの一つは
“書く”ことです。
書き方にもいろいろあります。
例えば、
・目標を大書し机の前にはり、毎日見て唱和する。
・脳の中にある思いをすべて吐き出し、優先順位をつけて整理する(ブレインダンプ)。
・行動の予定を具体的に決めて、学習計画に起こし、実行したことを記録し評価する。
などです。