成績の上がる勉強の仕方 総論(1)
成績の上がる勉強の仕方 総論(1)
1 総論(1)
「成績を上げるために一番大切なものは何だろうか?」
と生徒に問いかけてみました。
”復習”、”反復”、”目標”、”計画”、”記録をつける”・・・など
いろいろな答えが返ってきました。
では、一体どれが、・・・・、
みんな正解です。 でも、一番ではありません。
一番大事なのは、“気持ち”です。“志”と言っても構いません。
成績の上がらない人は、本当に本気で成績を上げようと思っているのでしょうか。
上がったらいいなとか、もっと上がればいい、
と単なる憧れのように思っているだけではないでしょうか。
憧れは、あくまでも他人事で行動を伴いません。
上がる人は、明確に上げるための動機を持っています。
その動機の中身は何だか分かりません。でも、何かを持っています。
その何かをはじめから持っている人もいますが、そうでない人も沢山います。
努力を積み重ね、小さな達成感を積み重ねる中で、だんだんと育ってくるものもあります。
オリンピック選手が、スポーツを始めた最初からオリンピックに出たいと
本気で思っていたでしょうか。
最初は小さな目標からスタートしているはずです。
本当のやる気というのは、努力を継続する中で、育っていくものではないでしょうか。
ですから、“やる気になれば出来る子なんだけど。”というのは、間違いだと思います。
やらないと、やる気にならないのです。
このやる気を如何に起こし継続するのかという部分に光を当てないと、
行動の変容を引き出すことは出来ないのではないでしょうか。
そして、そのためには、絶対に“工夫”が必要です。
その工夫こそまさに、生き方(“如何に物事に取り組むか”)の核心につながる部分ではないかと思うのです。