英語の勉強の仕方(1)
英語の勉強の仕方(1)
(1)英語力が劣る原因 (1)
単に学習時間の問題ではなさそうです。
一つは、必要性の問題かもしれません。
英語が生活する上に必要なら、否が応でも必要に迫られて頭に入れるでしょう。
同じ時間勉強しても、きっと脳の反応が違うはずです。
脳に受け入れる準備があるということが大きな違いを生みます。
では、英語が日常生活の中で特に必要でない私たちが、効果的に英語を学ぶにはどうすればいいのか。
何年か前に、”超勉強法”(野口悠紀雄著)という本がベストセラーになりました。
氏は、中学生の頃から英語の勉強に関してある方法を続け、得意教科にしたそうです。
その方法はというと、教科書を20回読むのだそうです。
20回も読むと英文を覚えてしまうので、問題を見たとき、似たような分が頭に浮かんできて、なんとなくできてしまったそうです。
単語もすでに文章を通してイメージができているので、すんなり頭に入ったそうです。
高校になっても同じように続け大学入試でも英語で苦労したことは全くなかったそうです。
氏は、東大に入り、同大学の経済学の教授になりました。
私も英語を得意にしようと思って、すでに40歳を過ぎていましたが、
ある教材の各ページを20回読んでみました。
ところが、20回読むのは、実は大変で10回読んだらもううんざりでした。
だからこれを日々続けるというのはかなり忍耐が必要だと感じました。
これを簡単だと実践できる人は、すでに何がしかの能力を備えている気もします。
ただ、この実践の中に語学学習の重要なヒントがあるというのを感じました。
それは、”慣れ”ということです。
言葉を変えれば、”受け入れる準備”といえるかもしれません。
好きなもの得意なものは、1度聞いただけで覚えてしまったり、
驚くほど沢山のことを覚えていたりします。
それは、とりもなおさず脳に受け入れる準備ができているからでしょう。
では、その準備をいかにして作ったらいいかというと、
日本人である以上、放っておけば英語と接する機会はほとんどないので、
手近に接する方法としては、”読むこと”です。
たとえ、20回ではなくても、たくさん読み続けることです。
そうすれば、すでに先行経験がある、という状態になるので、覚えやすくなる。
はずです。