懺悔(1)
2017.07.10
カテゴリ:雑感
懺悔(1)
懺悔(1)
私は、善良な一市民に対して、ひょっとしたら、その人の人生の一部を狂わすことになったかもしれない、
重大な過ちを犯してしまいました。
先日、東京の南麻布に出かける用事がありました。
東京は不案内だったので、ネットで調べ、東武線と地下鉄を3つ乗り継いでいくことにしました。
日比谷線、銀座線と順調に進んで行き、南北線に乗り換えるために銀座線の銀座という駅で次の電車を
待っていました。
何人かの人が同じホームで待っていました。
そこに電車が入ってきたとき、
「あのーすみません。六本木一丁目へ行くのはこの電車でいいのですか?」
と一人の、うら若き美しい女性が近づいてきて、突然訪ねてきました。
他に、東京慣れしたオジサマや若い会社員と思しき人、少しケバイご婦人、などなどいくらでも人は
いたのですが、なぜか私のところへ来て、たずねました。
わたしは、意識していませんでしたが、うっかり一番信頼できそうなオーラを発していたのかもしれません。
こういうことは、よくあります。
信号待ちしていると、腰の曲がったおばあさんが寄ってきて、道をたずねたり、
散歩している犬が寄ってきておしっこをかけそうになったり、
電線にとまっているムクドリが糞を落としたり、
何か、ある種の選ばれし人間なのかなっと思うこともあります。
まあ、とにかく道を尋ねられました。