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シャコンヌ(2)

シャコンヌ(2)

(2)
先日、大学のクラブの同窓会がありました。
クラスの同窓会は最近2年おきにやっていて、特に新鮮味もないのですが、
クラブの同窓会は、実に40年ぶりでした。
これは前々回触れました。

その大学のクラブを指導してくれていたのが、もとプロの演奏家で当時大学の助教授だった方です。
その先生も初の同窓会に参加してくれて、その夜ホテルの一室で語り合いました。
世間話、音楽談議、スポーツの話など、いろいろ出たのですが、
その中でとても、印象に残った話がありました。

先生が一般音楽の講義を担当されていた時、
(一般音楽は、音楽専攻の学生でなく一般学生を対象としている講座で、テストが楽そうだから受講しようという学生が押し寄せる講座です。)
その講義で先生はあることを試みられました。
それは、講義の冒頭で、前回紹介したバッハのシャコンヌを聞かせようというものです。
シャコンヌはだいたい15分くらいかかります。
しかも、これを通年30回ほどの講義で、毎回実施する。
学生には、
「聞きたくなければ、寝ていても構わない。読書をしていても構わない。ただ、絶対におしゃべりはしない。
物音もたてない。これだけは守ってくれ。」
と前置きしました。
続けているうちに変化が現れたそうです。
特に20回ほど続けたあたりから、目に見える変化が感じられたそうです。
そして、講義の最後に感想を書いてもらいました。
その感想は、次のようでした。
・最初の印象で、判断してはだめだということを感じた。
・聞いているうちに感じ方が変わってきた。
・クラシックってすごいなと感じた。

なかには、最後まで退屈だったという感想もあったそうですが、それは少数でだいたいは、好意的な感想ばかりだったそうです。

これは、続けているうちに脳の中にその音楽を感じる回路ができてきて感じることができるようになったのかもしれません。

これを聞いて私は確信を持ちました。
同じことを繰り返すこと、続けることは、能力そのものを変化させる。と。
勿論中身が、信頼のおける正しいものであることは前提条件であることは言うまでもありません。

そこで、私もかつて、退屈そのものとしか感じなかったシャコンヌを、1ヶ月聞き続けてみようと思い立ちました。
それが、シャコンヌを毎日日課として聞くことを始めた理由です。

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