再録 古くて新しい議論(なぜ数学は必要か)
再録 古くて新しい議論(なぜ数学は必要か)
学校教育になぜ数学は必要か。
どうして数学を勉強するの? 社会へ出てから全く使わないよね。
これは、古くて古い疑問です。最近あまり聞かなくなりました。
私の耳が遠くなったせいだと思います。
将来の選択肢が広がるだの、計算や統計や確率のような知識は随所で使われる、
みたいなありきたりの答えが浸透しているからかもしれません。
あるいは、そんな質問も沸かないほど、今の子供たちは数学に興味がないのかもしれません。
実生活の中で、普通の人が数学が役に立ったと実感できる場面は殆んどないと思います。
真正面から検証するのが、難しいとき数学では、背理法という証明法を使います。
これは、そうでないことを仮定して論理を展開し矛盾を導き、そうであることを証明する方法です。
数学の必要を直接検証するのは、難しいので、この方法を使って数学がいかに実社会で必要な学問であるかを
証明したいと思います。
仮定: もし数学という学問がなかったら。
・数学で100点とることはできない。
・将来数学の先生になることはできない。
・数学ができないと悩むことができない。
・数学を受験の選択科目にすることができない。
・数学を教える塾も存在しない。
・足し算のできる犬がテレビでしょうかいされることもない。
さらに、
・背理法を使って数学が必要な訳を証明することもできない。
以上のことから、数学がないことによる社会への影響の大きさがお分かりいただけたかと思う。
ゆえに、数学を学ぶことが中学生にとっていかに大事かという結論が導けます。