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初めての経験

初めての経験

 昨日、池袋の芸術劇場へコンサートを聴きに行ってきました。
演奏はとても素晴らしく感動できるものでした。
その帰り、湘南新宿ラインでのこと。
池袋から大宮までは混んでいて、当然のことながら、立ってつり革につかまっていました。
大宮で、大勢の乗客が降りました。
私の近辺でも、はす向かいに座っていた2人が降り、2つ空席ができました。
その時点で、立っている人は少なく、近くに4,5人程度でした。
すかさず一人のご婦人が座りました。
こういう時私は、決してあわてません。
あわててすぐお尻を座席に向け、何食わぬ顔で腰を下ろす輩はいますが、
私は、悠然と構え誰も座る人がいないのを見届けて、ゆっくりと、
だれも座る人がいないんじゃしょうがない、座るか、という顔をして、
内心ほっとして座ります。
でも、その日はそんな幸運はおとずれず、最後の空席にも誰かが座りました。
目の前の空席ではないので、誰だか分かりません。
誰かなと思って、ちらっと横を向いたら、大学生くらいの若い男の人でした。
その瞬間、その人がこちらを向き目と目が会いました。

そのお兄さんも少し気まずさを感じたのか、
「どうぞ、座ってください。」
と突然言ってきました。
席を譲られたのは、生まれて初めてで、面くらったという気持ちと
席を譲られるほど、年寄りに見えたのかな、という思いが交錯し、
複雑な心境でした。
「大丈夫です。」
すかさず言ったけど、また、
「どうぞ、どうぞ。」
と勧めてきました。
ひく気配がないので、
「すぐ降りるから、大丈夫だよ。」
と言い返したら、
「そうですか。」
と受け入れました。
とは言え、せっかく申し出たのに受け入れてもらえなかったので気まずいのか、
若い自分が座っているのが、気まずいのが、思いっきり下を向いて何かを見ているようでした。
こういう時、素直にうけいれた方が、相手への気遣いになるのか、
相手に敬意を表して、断るべきか、少し考えました。
でも、大して年でもない、熟年に気を使い、席を譲ろうとする若者がいることにいたく感動し、
まだ、日本の若者も捨てたもんじゃない。
なんて、年寄りくさく思いをめぐらしたのでした。

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