自転車は環境にやさしくない(2)
自転車は環境にやさしくない(2)
自転車は環境にやさしい乗り物だと一般にいわれるが、ここには大きな誤解がある。
まず、自転車の種類だ。
ロードバイクとか、クロスバイクとか、マウンテンバイクとか、
ママチャリとか、パパチャリとか、うっちゃりとか、
電動アシスト付バイクとか調べてみると驚くほどある。
知らないのまで含めると、2016種類はあるのではないかと思われる。
これらの自転車をつくるのに、まず鉄を使わなくてはならない。
その鉄を作るのに製鉄所で膨大な量の燃料をもやし、酸素を消費し、二酸化炭素と排出する。
その他の部品でも、製造する過程でどれだけのエネルギーを消費しているか分からない。
更に、それを輸送するのに電力またはガソリンを消費する。
電気を作るには、現在のところ沢山のエネルギーを燃やし二酸化炭素を排出する。
だから、いたずらに自転車が増えたところで、それで環境にやさしいとはいえない。
たしかに、現在自動車に頼っている業務を自転車でこなすことができたら、
二酸化炭素の排出量は劇的に減り、環境問題に貢献するだろう。
しかし、そが不可能なのは、火を見るより明らかだ。
では、いったいどういう人たちが自転車に乗り環境にやさしいとうそぶいているのだろうか。
これに関しては、アンケートを実施した。
下記を参照されたい。
アンケート あなたは、なぜ自転車にのりますか。
解答: そこに自転車があるから、 50%
ダイエットのため 44%
お金がないから 5%
隣の人にすすめられたから 1%
ただし、このアンケートは、町行く人1000人に聞いたら、
恐らくこのような結果になるだとうと予測のもとに、
私が回答し集計したものである。
そこに自転車があるから、と答えたのは意外だったが、
目の前にあるものを利用したいと思うのは、ごく自然ななりゆきで、
いらなくなったら、放置すると言うのもそういう人にとっては、ある意味自然な行為なのだろう。
ダイエットのためと言う回答が多かったのはある程度予測がついた。
問題は、ここにある。
それは、ダイエットが必要なひとは、必要以上に食料を摂取していると言うことで、
その無駄に摂取した栄養素(エネルギー)を排出しようとしているということだ。
排出すると言うことは、人間の場合細胞内呼吸によって酸素を使い二酸化炭素と水に分解することだから、
車に劣らず積極的に二酸化炭素を排出していることになる。
この行為を環境にやさしいと言えるのだろうか。
食料を無駄に摂取するばかりでなく、
それを分解するためにエネルギーと酸素を使う。
こんな矛盾に満ちた行為があるだろうか。
こういう人たち向けにサイクル足こぎ式発電機を開発し、
ダイエット発電所を作ったらどうかと提案したくなる。