私が怒ったとき(3)
2017.02.09
カテゴリ:雑感
私が怒ったとき(3)
こうなったときは、A型の特質で、私も大胆な行動に出る。
彼に自分の理不尽さを身をもって教えなくてはならない。
彼の車に張りついて、クラクションを思いっきり鳴らしてやった。
それでも、反省してないようなので、近所の迷惑を気にしながら、
ブッブッブーと鳴らし続けてやった。
流石に彼も、ことの重大さに感じたらしく、
次の信号機を渡ったところで、車を左に寄せて、
私に謝るべくものすごい形相で車から降りてこようとしていた。
私は、彼が反省したのを見て取って、これ以上せめてはかわいそうだと思いアクセルを一気に吹かし、
彼が待つそこを一気に走りぬけて、なるべく速く彼の視界から消えようとした。
バックミラーで彼の姿を垣間見ると、一点を凝視するようにこちらを見据えていた。
その一途な目に彼の反省を見てとり、
私はこれで一人の青年を救ったと得心しながらそこを立ち去った。
少し、大人気なかったと反省しながら。