シニアパスポート
シニアパスポート
昨日、あるドラッグストアにスポーツドリンクを買いに行きました。
粉末のスポーツドリンクです。
なぜ、スポーツドリンクを買いに行ったかというと、
スポーツをするためではありません。
スポーツは毎週やってますが、主目的はそうではありません。
クエン酸にまぜて飲むためです。
クエン酸は超すっぱいので、そのままではとても飲めません。
なぜクエン酸を飲むのかというと、
血液をアルカリにするためです。
なぜ血液をアルカリにするのかというと
尿酸を排出しやすくするためです。
なぜ乳酸を排出しやすくするかというと
痛風だからです。
なぜ痛風なのかというと
分かりません。
横道にそれてしまいましたが、
そのドラッグストアを、買い物かごを下げてぶらぶら歩いていたら、
店内放送で
”毎月15,16,17日は60歳以上いのシニアの方は5%割引になります”
というのが聞こえてきた。
「60歳以上か、自分もシニアだ。」
と思ったが、
「5%割り引きになってもいくらでもないし、どうでもいいか。」
と思ったのに、
レジのところに来て、
「すいません。わたしシニアなんですけど。」
と言うつもりもないのに、言葉が勝手に出てきてしまった。
無意識というのはなんと不可解なものか、
潜在意識のどこかにせこい私が潜んでいたようだ。
その潜在意識が、表の意識を乗り越えて勝手に声を発してしまった。
店員の30、40、50代と思しきうら若いレディが
(女の人の年はわからん。)
「免許証か、保険証とか年齢が分かるものありますか?」
とか細い声でやさしくたずねてきた。
「あっ、保険証がたしか・・・・。あっありました。」
と提示した。
「わい、分かりました。」
ということで、カードを作ってくれた。
シニアであることをばらしたことに、いささか悔恨の念を残しながらも、証明書の提示を求めれれたことで、
見た目まだシニアには見えないのかなと勝手に得心して
店を後にした。